キャリパー移植


 1    キャリパーを付けてみる

プアーなDFのフロントブレーキを何とかしようと、色々やってみましたが余り効果が有りませんでした。

そしたら、友人からRMXのキャリパーをもらったので、DFに取り付けることに、ポン付け出来れば有り難いのですが、そんなに世の中甘く無い、まったく持ってそのままでは取り付け不可です。

スライドピン取り付けナットがディスクに当たりそのままでは付きません、ほんの少しずらせば付きそうなんですが・・・・・・
 2    材料を決める
色々考えサポートを新しく作ることにしました。

まず材料決め、加工性ならばアルミが良いのですが、強度と耐久性に不安有り、ステンレスだと錆びず強度も有り良いのですが加工性に問題有り、色々考え鉄で作る事にしました。

鉄と言っても軟鋼では無く高張力鋼を使用することにしました、軟鋼よりは加工性が悪いですが強度も有りこれならガレージに切れ端が有るので材料代もただで済みます。
 3    採寸

知り合いのバイク屋に加工依頼してみたら3万円位かかると言われました、しかも、鉄は不可でアルミでの製作になるとか、アルミ削り出しのパーツは見た目も美しく格好良いのですが、毎日通勤で使用するので格好より強度、それと、見た目純正の様にしたかったのと、余りお金を掛けたく無かったので、外注はあきらめ自分で作る事になりました。

強者になると、ろくに採寸もせずいきなり切った張ったをするらしいですが、私は取り敢えず試作をしてみました。

6o厚の成型材(木の粉を樹脂で固めた物)を切断、穴開けし一度取り付け、ディスクにも当たらず見た目的には良い感じです。

後はパットの当たり具合が良ければ、この型で製作です、ディスクにマーカーペンを塗りディスクにパットが当たる様キャリパーを押します、そのまま車輪を回転させると、パットが当たる部分のマーカーが取れ当たり具合が解ります。

ディスクの外まで当たっていないのはまだ良いのですが、パットがディスクからはみ出しているようで有れば位置の変更が必要、幸い、ディスクの外周から3o位マーカーが残り、パットのはみ出しは無い様子、これでパットの当たりもOKです。

フロントフォークとの接触も確認、その他色々確認していると試作が4個出来てしまいました。
 4    切り出し

試作通り鋼板を切り出し穴を開けます、当然我が家にバンドソーや大型ニブラーが有る訳も無く、金ノコとやすりでしこしこ家内制手工業、6o厚の鋼板ですので切り出しに丸3日係りました。

大まかに切り出し、後はけがき通りにやすりとサンダーで仕上げました、

余談ですが、今から15年くらい前、同じようにガレージでしこしこしていたら、お巡りさんが覗きに来た事が有りました、気さくな方だったので色々世間話をして帰って行きました。

後から判った話では、ガレージで真正拳銃を作っているのではと覗きに来ていたそうです、若さゆえ、色々馬鹿な事もしていたので、誰かが不審に思い通報したのでしょう、それからは早朝深夜の作業は止め、近所の人にも明るく笑顔で挨拶する様にしています。
 5    タップ切り、肉盛り、塗装


開けた穴にタップを切ります、それとスライドピン取り付け穴は周り止めがされていますので、穴を開けてから低水素系の溶接棒で肉盛り溶接、やすりで整え穴開け完了。

ノーマルのサポートはパットがずれ無い様、サポートでパットを支えています、その為、プレスでオフセット加工されていますので、ここも溶接で肉盛りしやすりとサンダーで形を整えました。

後は、バーナーで少し焙ってから亜鉛系錆止め塗料で塗装しました。
 6    取り付け

ノーマルのキャリパーを取り外し、RMXのキャリパーと交換です。

黒いのがDFのキャリパーで、白いのがRMXのキャリパーです、バンジョーボルト、ホース、マスターシリンダーはDFの物をそのまま使用しました。

ただし、ガスケットだけは新品と交換しました、漏れ無ければ再使用しても問題有りませんが、組んでから”漏れるので交換”と成ると、後が面倒なので取り敢えず交換しました。
 7    エアー抜きをする
エアー抜きをします、ブレーキレバーを握りそのままエアニップルを緩めると、エアーが混ざったフルードが出てきます、出てくるフルードにエアーが混ざらなくなるまでそれを繰り返します。

後はブレーキを目一杯握りそのまま固定、ゴムバンド等でレバーを縛ると良いでしょう、そのまま一晩置きます、バンジョー、ニップルからフルードの漏れが無いか確認します。

ウソかホントか知りませんが、ブレーキを掛けたまま一晩置くと、分子の小さい空気はネジ部分から外に出て行き、分子の大きなフルードはでることが出来無いので、これでエアーが外に出て行くとか、ホンマカイナ??
 8    取り付けて見て

見た目もノーマルぽくって良い感じです、これなら、DFだけで無くジェベルやSXにも取り付け可能です、キャリパーのヤレ具合もDFにぴったりだったので、塗装などせずそのまま取り付けしましたが、キャリパーのオーバーホールはきちんと行いました。

初めは軽くブレーキを掛けパットの当たりを出しました。

そんで効きの方ですが、『まっ、こんなもんか』って感じでした、元々、超極悪だったのがごく普通に成った程度でしょうか、GSFやCBのブレーキに慣れているので『すごく良く効く』とは感じませんでした。

『ブレーキはパットとディスクとタイヤ』と聞いた事が有りますが、キャリパーだけ変えてもそんなに効果は無い様です、しかし、素晴らしく摩耗し、殆ど鉄板だけのノーマルパットでもこれだけ効くので有れば、パットを替えればもう少し効くようになるかも知れません。






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